[talking / KANA-BOON]パズルのピースが欠けた謎めいた一曲
オープニング主題歌
本作はミステリー小説を原作とするアニメの主題歌。その先入観があるせいか、イントロから不穏な空気を漂わせます。静かにベースが奏でられ、ドラムが鳴り、ギターのフレーズが登場して、ボーカルが入ってくる。楽曲として完成しているはずなのに、パズルのピースが欠けているような謎めいたハーモニーが展開していく。いや、それは錯覚なのですが、初っぱなに抱いた先入観に最後まで支配されてしまいます。
楽曲そのものは軽快なリズムを刻んでいくのですが、やはりココロの引っかかりを完全には拭えません。これはいいことなのか悪いことなのか。先入観がなければ明るいさわやかな曲として純粋に味わえたでしょう。しかし、先入観があっても、むしろ先入観を持つことで重層的な世界の広がりを堪能できます。
アニソンならではの楽しみかたといえるかもしれません。
タイトル●talking
アーティスト●KANA-BOON
作詞●谷口鮪
作曲●谷口鮪
アニメ●『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』
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