［ようこそジャパリパークへ / どうぶつビスケッツ×PPP］騒々しさのなかにある絶妙なアンサンブル

ボーカリストは、まるでヒトのように感情を持ちコトバを話す〈アニマルガールズ〉。いったい“何匹”が集まっているのでしょうか。正確な数はわかりませんが、とにかく騒々しい。本来は鳴き声・吼え声なのだから、秩序がないのは当然なのでしょう。しかし実際の楽曲は、無秩序のなかに絶妙なアンサンブルが実現していて、じつに調和のとれた合唱になっています。フレーズごとにボーカリストが目まぐるしく入れかわりますが、聴く者の耳が混乱することはありません。

ひとりひとり（一頭一頭？）のボーカルは力強く、それでいて「ガール」らしい〈しなやかさ〉で魅せます。その取り合わせが耳に、心に心地いい。

全編にパワフルさに満ちていて、聴いているうちに元気が出てきます。ときに「けものはいても のけものはいない」と、ハッとさせるフレーズも。歌い手からエネルギーをもらえる。そんな一曲です。

タイトル●ようこそジャパリパークへ
アーティスト●どうぶつビスケッツ×PPP
作詞●大石昌良
作曲●大石昌良
編曲●大石昌良
アニメ●『けものフレンズ』