[LOST CHILD / ももいろクローバーZ]心の宇宙は不安でいっぱい

エンディング主題歌

戦艦に乗って宇宙をかけめぐるお話のアニメだから、この楽曲からイメージするのはやはり〈宇宙〉。ただし、アニメの舞台となっている宇宙ではなく、心のなかに広がる〈宇宙〉ととらえるのが正しいかもしれません。

心のなかが宇宙のように広がるのは不安でしかありません。歌詞が表現するのも不安感です。心の宇宙には誰もいない。いや、ひとりだけいる。それは自分自身。自分のなかにある宇宙。自分が自分に語りかけてくる、といった趣なのです。

そんな状況では、けっして心は穏やかではいられません。伴奏は独特のリズムを刻みながら、聴く者にも不安感をあおります。ボーカルが聴こえてくるのは正面からとはかぎらず、方向が定まらないので心もとない。

ただ、リズムこそ不安定な雰囲気が漂いますが、伴奏は前へ進もうとする力強さを持っています。不安があろうがなかろうが、とにかく歩いてみる。そうすると光は見えてくる。そんなふうに本作は教えてくれているのでしょう。

タイトルLOST CHILD
アーティストももいろクローバーZ
作詞岩里祐穂
作曲NARASAKI
編曲NARASAKI
アニメ『モーレツ宇宙海賊』

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