いつもの元気をとりもどせる! パワフルなアニソン聴きくらべ

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だれでも懸命に生きていれば、元気をなくしてしまうことはあります。ときに落ちこんだり体調を崩したりしてしまうのは、人間であれば当然のこと。

そんなとき、私たちがとるべき解決法は? そう。〈アニソン〉を聴くことです。これも有効な手段のひとつ。アニソンにはパワフルで前向きで明るい楽曲があふれています。エネルギーを分けてもらえるのです。

ここでは、いつもの元気をとりもどしたいあなたにオススメの名曲をご紹介します。

記事中の空白部分は書き手の意図によるものです。

パート1 “戦士”になって人生を戦え

人生とは戦いです。武器を手にして他人と命の奪いあいをするわけではないけれど、人生の“敵”はなにかを見定めて、戦いを挑み勝利しなければ、この激動の時代を生き残れません。

アニメには、みずからの命を賭け、文字どおり死闘を繰りひろげる作品が多くあります。その主題歌は、主人公たちを鼓舞するような、パワーを分けあたえるようなものになっています。

私たちもこの世界で“戦士”としてふるまうべきなのです。元気をなくしているとき、そういった楽曲を聴けば、私たちも活力を得られるはずです。

では、おすすめの楽曲を紹介していきましょう。

過酷な現実から目を背けさせる[angela / シドニア]

どこか遠くの宇宙を舞台に、正体不明の巨大な敵と戦うアニメの主題歌です。人々は戦闘機に乗り、敵を殲滅するために死闘を演じますが、そこでは命の重みはなく、人々は消耗品のように扱われます。

そんな過酷な現実から目を背けさせ、恐怖を麻痺させ、戦いに邁進させる。この楽曲はそんな目的でつくられた“軍歌”のように思えます。

さすがに私たちはそこまで非道な状況には置かれていないはずですが、「辛い現実からあえて目をそらしてみる」のは、窮地をしのぐのに有効な手段かもしれません。

勢いのあるボーカルと力強い伴奏がつくりだす〈音〉の世界に身をまかせれば、知らずしらずのうちに、やる気にあふれている自分に気づきます。

『シドニアの騎士』のオープニング主題歌

自分のなかに眠る闘志を呼びさます[橋本仁 / STAND PROUD]

こちらは、特殊な能力を身につけた主人公たちが奮闘するアニメの主題歌。「特殊な能力」は、アニメでは荒唐無稽なものですが、私たちの身に置きかえて考えるときは、現実的な「能力」でもよいでしょう。外国語が話せる、字をキレイに書ける、書類をすばやくつくれる、など。そんな能力を“武器”にして、人生の困難に立ちむかう。そうすると、自分のなかに眠っていた闘志が呼びさまされていく気がします。

アニメでは、戦う相手は滅ぼすべき敵です。私たちもライバルのような存在を想定してもいいのですが、過去の自分と戦ってみるのはどうでしょう? 他人と戦って、もし負ければ絶望が深くなりますが、「過去の自分」なら、たとえ負けても落ちこんだりはしないはずです。勝てるまで何度でも挑戦すればいい。そんな気分にもなれます。

この楽曲はドラムの連打が印象的で、劇中の戦闘場面の“パンチ”を想像させます。ボーカリストと一緒に「♪オラオラオラオラ」と歌ってみれば、あなたのココロはすでに戦闘態勢になっています。

『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』のオープニング主題歌

忘れかけていた冒険心を思い出す[AAA / Wake up!]

目の前に具体的な壁や課題があるわけではなく、落ちこんでいるわけでもないけれど、なんとなく気分がすぐれず、自分のまわりの空気がよどんでいる気がする。「元気がないのかもしれない」と自分でも半信半疑の状態。そんなときは、チャレンジ精神を失いかけているのかもしれません。

子どものころは——いや、いまより若いころは、「なんにでも挑戦してやるぞ」と息巻いていたはず。気持ちだけが空回りして失敗することもあったけど、少なくとも充実感は得られていた。でも、いまはそれがない。だから、元気が出ない気がするわけです。

ということならば、思い出しましょう、あのときの冒険心を。「Wake up!」。目を覚ましましょう。

これは、まさに冒険をモチーフにした有名なアニメの主題歌で、主人公たちの心意気を体現している楽曲です。

実際に世界を股にかけた冒険はムリでも、ふだんの生活で彼ら・彼女らとおなじ「心意気」を持つことはできるはずです。

『ONE PIECE』のオープニング主題歌

パート2 ムリをせず自分のままでいてもいい

「人生とは戦い」は真実であるとしても、だれもが戦えるわけじゃない。だれもが戦士になれるわけじゃない。深く傷つき立ちあがれないときだってある。そんなココロの状態にいる相手に向かって「戦え」とけしかけるのは、暴力的とさえいえます。

「必ずしも戦わなくてもいい」「いつもの自分でいてもいい」。ここからは、そう思わせてくれるアニソンを聴いてみましょう。

幸せは日常のなかにあると教えてくれる[南春香・南夏奈・南千秋 / 経験値上昇中☆]

これまでとりあげてきたアニメとは異なり、主人公たちは戦いません。「日常を淡々と描くものです」(アニメのオープニングで流れる口上)。主題歌では「♪日常のなかにキラキラがある」と歌っています。

自分なりに淡々と送る日常生活のなかで「キラキラ」を見つけられる感性や洞察力、ココロの余裕を持てることこそが幸せであると言っているわけです。もっと突きつめれば、その淡々とした日常が幸福そのものであるといえるかもしれません。

自分が幸せかどうか。それを決める客観的な基準はありません。たとえば収入の多寡は幸せの尺度にはなりえない。幸せを決めるのは自分の主観でしかないのですから、自分が「幸せ」と思えるなら、それが正しいわけです。

「気分が盛りあがらない」「ココロが晴れない」などと感じていても、この楽曲を聴きながらいまの自分の生活にあらためて目を向けてみると、「意外と悪くないかも」と思えてくるから不思議です。

「淡々とした日常」の輝きをここまで高らかに歌いあげている楽曲なら納得させられてしまいますね。

『みなみけ』のオープニング主題歌

「ダメ」というコトバを自分に禁じてみる[鈴木みのり / ダメハダメ]

少し元気が出てきたら、「ダメはダメ」というルールを自分に課してみるのはどうでしょう? 幸せを決めるのが自分自身なら、幸せの逆、すなわち「ダメ」を決めるのも自分であるはずです。

「ん? いくら自分が『ダメ』を禁じても、上司とか仕事の依頼主から『ダメ』と言われることはあるぞ」と思うかもしれません。ほら、そういうところなのです。「だからダメなんだ」と否定的に考えてしまうところ。まずはそこから見直しましょう。

とはいえ、「ダメはダメ」と頭ごなしに言われると、正論だと理解しつつも、感情的には反発してしまいます。しかし、この楽曲のように、元気あふれる陽気な歌声で歌われると、反発心は生まれず、「そうだよね!」と納得してしまいます。「ダメはダメ」が人生の真実であることを、力強いメッセージで教えてくれているからです。

『手品先輩』のエンディング主題歌

「元気をとりもどす」のにオススメのアニソンを紹介してきましたが、じつはどんな楽曲であっても、効果は得られると思っています。歌とは、究極的には聴き手に元気を与えるのが本分といえます。暗いムードの作品にさえ、一片の希望が含まれています。ですから、元気をとりもどしたいときは、あなたのお気に入りの一曲を聴くのがなによりの特効薬かもしれません。

もしよろしければ、こちらのレビューもご覧ください。

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