[ビバナミダ / 岡村靖幸]チグハグな歌と伴奏がやがて融合する感動
オープニング主題歌
曲が始まり耳に届いてくる歌と伴奏がチグハグな印象を受けます。それぞれが自分勝手に存在を主張しているような。それぞれがブロックを積みあげているのだけど、意味のあるカタチにならない。そんな感じ。もちろん、音楽として不協和音を奏でているわけではなく、つまり実際は調和しているのだけど、あえて統制がとれていないように錯覚させるつくりになっているのです。
ところが、サビにいたると、俄然ボーカルと伴奏が融合を果たします。それまで“ブロック”のように角ばっていた音が、滑らかな流線形を描きだすのです。その対照がちょっとした感動をもらしています。
歌詞の内容は、実らない恋について語る悲哀モノで、なんとなく満たされていない聴き手にも共感を生みます。硬軟まざった味わいは、何度でも噛みしめたく魅力にあふれています。
タイトル●ビバナミダ
アーティスト●岡村靖幸
作詞●岡村靖幸・西寺郷太
作曲●岡村靖幸
編曲●岡村靖幸
アニメ●『スペース☆ダンディ』
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