[BLOODY STREAM / Coda]〈血〉は熱意や生のイメージ
オープニング主題歌
タイトルの「BLOODY」からまず連想するのは、当然ながら〈血〉。血で血を洗う戦い。血を流し、死を覚悟して臨む。アニメは、まさに命のやりとりを描いた物語であり、そのイメージは正解のように思えます。
ところが、曲が始まると、シリアスな印象はまったくなく、むしろ陽気さすら漂います。力をこめるというよりは、ゆったり流れる空気に乗っかるようなボーカル。そこに管楽器による合いの手や、ファンファーレを思わせるフレーズがはさみこまれます。
ここで、曲が始まる前に抱いた先入観は誤りであることを悟ります。〈血〉は、ダメージやケガ、あるいは死を象徴するものではなく、パワーとか熱意・魂を表わすものだったのです。そのことに気づけば、死に対する恐怖よりも、〈生〉の悦び、ひいては生きる活力を与えてくれます。楽曲がつくり出す世界に身を委ねていいのだと感じます。それは、じつに心地よい感覚をもたらしてくれるのです。
タイトル●BLOODY STREAM
アーティスト●Coda
作詞●こだまさおり
作曲●大森俊之
編曲●大森俊之
アニメ●『ジョジョの奇妙な冒険』第2部「戦闘潮流」編
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