[僕の戦争 / 神聖かまってちゃん]戦争に対してシニカルな態度が透けて見える

オープニング主題歌

自分の命はもちろん、仲間たちの魂、故郷の存亡を賭けて戦うアニメの主題歌です。戦意を昂揚させる楽曲のように、最初は聴こえます。でも、よくよく音に耳を澄ませていると、どこかシニカルなニュアンスが紛れこんでいるのに気づきます。アニメで描かれている「戦争」が馬鹿馬鹿しいものに思えてくる。斜に構えた態度が透けて見えるのです。

それでいて、サビでは、それまでが助走だったかのように大きく飛翔。それは「戦意を昂揚させる」役目を果たすようにも思えます。聴いている者も気分が盛り上がるのはたしかです。

でも、そんな気分も終盤にはブチ壊しになります。それまで英語で歌われていた曲が突然、日本語になります。そこで表現されるものも「戦争」とはまるで関係ありません。その肩透かしは、アニメの雰囲気とミスマッチの妙を生んでいる。それもまた味わい深いものがあります。

タイトル僕の戦争
アーティスト神聖かまってちゃん
作詞の子
作曲の子
編曲海野恵
アニメ『進撃の巨人 The Final Season』

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。