[Great Days / 青木カレン & ハセガワダイスケ]軽い曲に思えてじつは力強い
オープニング主題歌
陽光が降りそそぎ、海辺から潮風が吹いてくる。世界はさわやかさに満ち、心が躍るようなリズムを刻む。簡単にいえば、明るく元気な気分にさせる歌といえます。
でも、歌詞に耳を澄ましていると、どこか不穏な空気も漂ってきます。町の美しい風景を描写しているように思えますが、アニメを観ていると、劇中の〈戦い〉の場を連想します。つねに平和・平穏というわけでもないわけです。実際、中盤の“転調”は不安感をあおります。
ピリリと利く香辛料のように、さりげなく剣呑な匂いを漂わせることで、聴く者のココロをわずかに緊張させます。そうすると、〈力〉〈勇気〉といった、ともすれば青臭くなりがちなフレーズが光を放ちます。最初はほどよく力の抜けた軽い曲に思えたけれど、じつは聴く者を奮い立たせる力強い楽曲でもあったのです。
タイトル●Great Days
アーティスト●青木カレン & ハセガワダイスケ
作詞●エンドケイプ
作曲●菅野祐悟
編曲●菅野祐悟
アニメ●『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』
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