[負け犬達のレクイエム / 白竜]自嘲気味に自分に向けた鎮魂歌
エンディング主題歌
人生でヘマをし、どん底に堕ちた者たちへ贈る歌です。失望と絶望に苛む身だからこそ見える・感じる風景を、弾き語りのような静かなボーカルとギターの演奏で歌いあげます。まさしく「負け犬」への鎮魂歌です。
さて、「負け犬」とは誰のことでしょう? これは、アニメの主人公のことだとすぐにわかります。怠惰で無為な生活を送り、ギャンブルで起死回生を試みるも、あえなく失敗し多額の借金を抱えてしまうクズ人間です。
歌と作詞・作曲を手がける白竜氏は劇中で、そんなクズ人間を地獄に突き落とす人物を演じています。だから、鎮魂歌は高みの見物を決める者の皮肉に聴こえてきます。
ここでもう少し踏みこんで考えてみると、別の味わいが出てきます。白竜氏の演じる人物もまた、嘲笑った相手から反撃を受け地獄に堕ちてしまうのです。とすると、この歌は主人公ではなく、自嘲気味に自分に向けた歌と考えることもできます。
タイトル●負け犬達のレクイエム
アーティスト●白竜
作詞●白竜
作曲●白竜
アニメ●『逆境無頼カイジ』
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