[まっさら / KANA-BOON]聴こえてくるのです、ギターの〈泣き〉が

オープニング主題歌

本来は苦しくて、切なくて、さびしい歌なのかもしれません。心からの苦悩を吐露する歌なのでしょう。

しかしながら、イントロから演奏は全力疾します。悩んでいるがゆえに立ち止まるのではなく、とにかく走りだしています。すると、ほとばしざるをえない。感情が漏れ出さずにはいられないのです。

苦しい感情をあふれさせているわりに、楽曲から受けるイメージはさわやかです。聴く者の心に紡がれる風景は、鮮やかな色彩をしています。聴いていると、体が自然に動きだしそうな、ついリズムをとってしまいそうな。ともすれば、“元気”すらわきあがってきます。

でも、演奏によく耳を傾けてみれば、聴こえてくるのです、ギターの〈泣き〉が。表向きの疾感の裏側で、哀しみが表現されています。

聴く者としては、落ちこんだときは〈泣き〉に同調し、元気を出したいときはリズムに同調させる。そんな味わいかたをするのがよいでしょう。

タイトルまっさら
アーティストKANA-BOON
作詞谷口鮪
作曲谷口鮪
編曲KANA-BOON
アニメ『さらざんまい』

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