[MOTOR CITY / 浅井健一]虚飾にまみれた〈夢〉でもけっして嘘ではない

オープニング主題歌

本作の歌詞が紡ぐのは、なんともゴージャスな情景です。お金持ちが金にあかせて実現する世界。聴く者にとっては、まるで縁遠い生活で、ともすれば虚飾にまみれた情景のようにも思えます。「虚飾」であることは、本作自身も自覚しているのかもしれません。一方で、「虚飾」を利用してでも〈夢〉を見させようとしているとも考えられます。

速いテンポで繰り出されるギターの旋律は説得力があり、聴く者の耳を“騙す”のには十分。軽薄さすら漂うボーカルも、伴奏にのることで力を増していきます。

たしかに、一見すると「虚飾」なのですが、一枚皮をはいだところに表われるのは〈真実〉。聴く者が見せられていた〈夢〉は、けっして虚構ではなく、本作の“本音”であり、ほんとうの“願い”なのです。

そう考えると、まったく別の説得力が生まれ、力強さを持ってくるから不思議です。

タイトルMOTOR CITY
アーティスト浅井健一
作詞浅井健一
作曲浅井健一
編曲浅井健一
アニメ『ノー・ガンズ・ライフ』

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