[未來航路 / 小松未可子]ボーカルの未熟さが独特の味わいをもたらしている

エンディング主題歌

宇宙を舞台にしたアニメの、いわゆる特殊エンドのテーマ曲。壮大な世界を思わせる楽曲の調べに対し、ボーカルはやや力の弱さを感じさせてしまいます。でも、それは楽曲そのものの弱さにはなっていません。ボーカリストは、アニメの主人公を演じていますが、キャリアとしてはまだまだ駆け出しだったころの作品。名義は本人だけれど、アニメの主人公の未熟さと、よい意味でシンクロし、本作に独特の味わいをもたらしています。

広大な宇宙にくらべれば、どんなに巨大な宇宙船に乗ろうと、人はちっぽけな存在。まして高校生の女の子となれば、なおさら。それでも、未知の世界に飛びこんでいこうとする冒険心や野心は、聴き手に対して、大人として温かく見守ろうとする“親心”と、「いや、自分もまだまだやれる」と奮い立つ気持ちを起こさせます。静かに語りかけるような歌いかたではありますが、同時に力強さを秘めた楽曲でもあるのです。

タイトル未來航路
アーティスト小松未可子
作詞RUCCA
作曲藤間仁
編曲藤間仁
アニメ『モーレツ宇宙海賊』

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