［Jumping!! / Rhodanthe*］問題ないと思えば問題はない

「問題なんてなにもないよ」と言って、けしかける。「そんなこと言って、ほんとうは問題があったらどうする？」とためらうのは“大人”だから。本作は若者ならではの無鉄砲な歌だと思って聴いているうちに、意外とそうではないことに気づきます。不思議なことに、いつしか無邪気なボーカルに妙な説得力が生まれているのです。

その理由は、よく耳を澄ませていると存在感を増していく重厚なギターと、それを支えるようにして鳴るベースの調べにあります。

なるほど、頼もしい伴奏の後押しがあるなら、「問題」は問題ではないし、「ケッコー結構いけるもんネ？」という気分になってきます。それはけっして錯覚ではなくて、自分の壁を乗りこえるのは自分自身なのだから、実際に問題は消えることになります。

そうして乗りこえた先にあるもの。別世界や新天地ではなく、やはりそこは自分たちの日常。それこそがあるべき世界ということなのです。

タイトル●Jumping!!
アーティスト●Rhodanthe*
作詞●yuiko
作曲●Meis Clauson
編曲●上杉洋史
アニメ●『きんいろモザイク』