[その声が聴きたくて / 南春香 , 南夏奈 & 南千秋]切ないようで優しさにあふれる

エンディング主題歌

どことなく〈切なさ〉が漂う一曲。これには少し違和感があります。アニメのほうは、まったく〈切なさ〉とは無縁の作品だからです。ボーカリストは劇中の主人公である高校生・中学生・小学生の三姉妹。そのわりには、歌詞の紡ぐ世界があまりに大人っぽすぎるのです。アニメのイメージに似つかわしくないエンディングテーマといえます。

……と、いったんは思ったものの、これは女の子たちの感性をバカにしすぎているかもしれません。子どもでも、いや子どもだからこそ見える〈真実〉があるのではないでしょうか。

人生の先に広がる未来への憧憬。自分の近くにいる大切な人の存在など、大人になるにつれて失われていく“心の情景”を、あらためてこの楽曲で想い出してみるのも悪くありません。

そう考えると、これは〈切なさ〉よりも〈優しさ〉のあふれる曲であることに気づきます。女の子たちがみずからの心情を表現しているだけでなく、彼女たちの温かい手が聴く者のココロに差し伸べられている。そんな感じもするのです。

タイトルその声が聴きたくて
アーティスト南春香(佐藤利奈), 南夏奈(井上麻里奈) & 南千秋(茅原実里)
作詞うらん
作曲大久保薫
編曲大久保薫
アニメ『みなみけ おかわり』

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